相続と負債

銀行からの借入金などの債務は、相続開始(被相続人死亡)時点で、すべての法定相続人が相続分に応じて自動的に相続することになっています。仮に、遺産分割協議書で債務を相続する人が決められていたとしても、銀行はそれに拘束されることなく、他の相続人からも債権を回収できます。

内縁の妻(または夫)による財産分与請求

内縁関係の妻(または夫)は、内縁を解消した場合には、通常の夫婦が離婚した場合と同じように、内縁の配偶者に対して、財産分与を請求することができます。しかし、内縁関係の妻(または夫)には、配偶者としての相続権はありません。これを前提に、裁判となった事例があります。

相続預金払い戻し裁判

相続財産の中に預金が含まれている場合、預金の払い戻しを受けるためには、銀行から払い戻し請求書を貰ってそこに相続人全員の署名捺印、実印、印鑑証明を求められるのが一般です。しかし、相続人が何十人にもなる場合には大変な作業になります。今の裁判例では、預金は遺産協議をしなくても相続と同時に相続人に分割されて取得されるとみなされているので、各相続人は自分の分だけを銀行に請求できることになります。